以下の記事の続きです。
まずは岡崎エリアです。
岡崎エリアで見学出来たのは以下の5カ所です。
1.時忘舎(旧竹中精麦所)
竣工:1916(大正5)年
設計:不明
外観
内部
時忘舎(旧竹中精麦所)、疏水水路、母屋の一部、庭園が特別公開されました。
琵琶湖疏水の水路を残す、精麦工場の跡地です。
現在は建物をリノベーションしカフェとして使用されてはいますが、工場だった頃の構造のまま梁や柱は残し、それを活かす形で生まれ変わっています。
和洋折衷のお洒落なカフェ、お茶をしたら優雅な気分になれそうです。
まさに時を忘れる場所、ということですね。
2.京都府立図書館
竣工:1909(明治42)年
設計:武田五一
外階段上からの眺め
3階家具展コーナーと外階段が公開されました。
NHK「ザ・バックヤード」という番組で府立図書館の裏側が公開された際に、実物を見てみたいと思っていた物も展示されており、興味深く見学させていただきました。
今回の企画とは別で、府立図書館では定期的に館内ツアーが行われているようなので、タイミングが合えば是非参加してみたいと思っています。
3.京都市京セラ美術館(京都市美術館)
竣工年:1933(昭和8)年
改修年:2019(令和元)年
貴賓室
貴賓室の天井
特別公開は、貴賓室でした。
貴賓室は元々、天皇陛下の控室を想定して作られたとのこと。
貴賓室で印象深いのは扉にある葡萄の装飾です。
写真は撮り忘れたのですがディテールの細かさが秀逸で、その素晴らしさをが扉の重厚感を際立たせているように感じられました。
また機会があれば、じっくり眺めてみたいです。
窓からの景色
4.平安神宮
竣工年:1895(明治28)年
普段なかなか立ち入ることのない敷地なので、そこに足を踏み入れられただけでも貴重でした。
大鳥居を建立する際に作られた、大鳥居模型の展示もありました。
大玄関の下にポツンと置かれたこの椅子。
ここの方ではないのですが、別の場所のスタッフの方に、これは武田五一がデザインした椅子だと伺いました。
大鳥居の模型の展示だけでは少し寂しいので、この椅子も置くことにしたとか…。
確かに背もたれにハートがデザインされた椅子は、京都府立図書館にもありますよね…!
もう二度とない機会だと思ったので、座っても大丈夫なのかスタッフの方に尋ねたところ、どうぞどうぞ!と快いお返事をいただけたので、ゆっくり座り心地を堪能してきました。
(でも木の椅子は硬い…)
5.京都市武道センター(旧武徳殿)
設計、竣工年:1899(明治32)年
設計:松室重光
中に入ることができるのは、通常は競技利用者のみです。
個人的に今回のモダン建築祭では、一番楽しみにしていた場所でした。
公開日が11日のみと限定1日だけの公開だったことと、前から気になっていた場所だったのもあり初日に見学。
凄い場所に階段がありました。
実は一番お目に掛かりたかったのがこの門。
幕末、京都守護職が配置された際に守護職邸の屋敷門として使われていたもので、屋敷自体は残っていませんが、この屋敷門だけがこの場所に移築され、旧武徳殿の正門として使用されています。
密かな新選組ファンとして、また松平容保様推しとして、是非ともこの門は見てみたいと思っていたところだったので、感激しました。
まとめ
以上、岡崎エリアで見学出来た5ヶ所についてのレポートでした。
次回は中京エリアについて書きたいと思います。