3月8日は町家の日です。
町家とは、都市や宿場などの町中にある家のことですが、特に商業が盛んな地域に多く、商いの場を兼ねた住宅のことを指します。
町家のタイプも一つではなく、様々な形があります。
中でも道路に面して「店舗」があり、奥に「住居」がある表屋造りが一番有名ではないでしょうか。
一階だけの平屋であったり、年代によってはニ階建てや三階建ての場合もあります。
町家の日が3月8日である理由
ところで、なぜこの日が町家の日なのでしょう?
それをご説明しましょう。
英語で3月はマーチ(March)と言います。8日の数字である8を、日本では「や」と読むことがありますよね。
それらを合わせると「マーチ(まーち)、や」→「まちや」→「町家」と言うわけで、この3月8日が「町家の日」に制定されました。
個人的にはこの決め方、よく思い付いたなあと発案された方に感嘆してしまうのですが、どうでしょうか?
町家は年々、その姿を消しています。
そんな町家の伝統的価値と素晴らしさを広めること、そして町家の保全と再生を目的として、毎年この3月8日の辺りの日程を使って、全国的に町家を活用したイベントが行われています。
2023年の今年は、もう7年目になるそうです。
特に京都市では2022年と同様に、大型京町家との協働で見学会が開催されました。
《イベント詳細》
- 日付:3/4、3/11
- 時間:11:00~16:00
- 料金:1000円(1日チケット、各日それぞれでその日の購入が必要)
- 予約不要
私は今年2023年が、この町家の日イベントへの初めての参加となりました。
残念ながら町家を活用した様々なイベントには参加する時間がなく、日程も合わなかったため、今回は町家の見学に絞って参加して来ました。
釜座町家(受付)外観
ちなみに内部が特別公開された町家は以下の通りです。
2022年の見学会は、杉本家・長江家・秦家・無名舎吉田家の4ヶ所だったので、今年は3ヶ所も公開場所が増えていました。
1.釜座町家見学
以下、内部の様子です。
町家の日イベントの受付となった釜座町家は、京町家作事組の事務局として、京町家再生の拠点になっています。
3/8日は町家の日。
愛宕神社の火廼要慎のお札も。
鰻の寝床。こう見ると本当に細いですね。
2階もどうぞと言っていただけたので上がってみました。
この景色を眺めながら、この場所で小説を書いたら文人になれるかも?(個人的なイメージです)
虫籠窓もありました。
お邪魔した時間が良かったのか、私が見学に行った時間には他の方の見学がちょうど終わったところだったので、貸切状態でゆっくり楽しませていただきました。
釜座町家さんの間取り、個人的にとても好きです。
今まであまり考えたことは無かったのですが、いつか町家に住んでみたいと思うようになりました。
思っていたより長くなってしまったので、他の見学場所については次の投稿で書きたいと思います。