立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

『親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞ー生涯と名宝』(京都国立博物館2023年春季)

 

2023年は親鸞聖人の生誕850年の年です。

それを記念した特別展が先日5/21(日)まで、京都国立博物館で行われていました。

会期中にレポートするつもりだったのですが、筆不精につき、会期が終わってからになってしまいました。

 

特別展感想

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チケットを購入し、敷地内に入ると庭園には特別展の大看板が。

今回の特別展で一番観たかったものは、国宝の「教行信証(坂東本)」でした。

こちらは親鸞自身が執筆したもので、一度書いたものを何度も推敲したことによる赤字の加筆・修正があることでも有名な著作です。

現存唯一の自筆本でもあると言うことで、お目に掛かれたことには感激でした。

また坂東本だけでなく、高田本や西本願寺本も同じショーケースに並列されていたので、見比べることが可能になっていたこともとても良かったです。

一階の彫刻コーナーには門弟の坐像がズラリと並んでおり、他の階とはまた違った厳粛な雰囲気を感じました。

親鸞は京都の出身で山科の日野家に生まれたのですが、その日野氏の系図も観ることができました。

父:藤原有範や母:吉光女の像の展示もあり可能であればゆっくり観たかったのですが、彫刻コーナーがかなり混雑していたので、あまり時間を取ることができず悔いが残ります。

とは言え、総じて親鸞聖人一人に関してこれだけの関係史料があることに驚きつつ、またそれほどに偉大な人物であったことがわかる非常に重厚感のある企画展でした。

 

購入品紹介

特別展での一番の楽しみはもちろんその展示品ですが、来場の際には特別展のために製作されたグッズの購入を楽しみにされている方も多いのではないかと思います。

私もその一人で、今回も特別展お馴染みの限定グッズがたくさん発売されていました。

いつもつい買い過ぎてしまうのですが今回は自重し、必要最低限で購入してきたものをご紹介します。

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お馴染みの図録です。

今回の展示はかなり品目が多かったので、振り返るには図録が必要不可欠なのではないかと思います。

というわけで購入してきました。

ずっしりと思いです。

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続いて事前情報により必ず購入しようと思っていたグッズです。

限定スタンプにキーホルダー、指輪、ポストカード(蓮如筆の国宝:「親鸞聖人影像」)です。

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最近様々な場所でコラボが増えている、マールブランシュの看板商品:茶の菓とのコラボ商品もありました。

パッケージは親鸞聖人のシルエットと東本願寺所蔵:望月玉泉の『桜花図』とのコラボデザインです。

茶の菓に押された蓮の花の焼き印も可愛いかったです。

 

秋には東福寺展が待っている

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親鸞展を存分に楽しんでから平成知新館を出ると、目に入ったのはこちらの看板。

親鸞展の看板の裏側に次回の特別展の宣伝がなされていました。

先日5/7(日)まで東京国立博物館で開催されていた特別展が、秋には京都にやってきます。

やってくると言うよりかは、帰って来るという表現の方が正しいのでしょうか?

先日東福寺の大涅槃図を現地で拝観し、東福寺について今まで以上に関心が強まったので、次の東福寺展が本当に楽しみになりました。

今年の秋が待ち遠しいです。

 

東福寺の大涅槃図拝観については↓

 

<特別展>

親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞ー生涯と名宝』

(2023/03/25~2023/05/21)

会場:平成知新館