夏の京都でいただきたい魚、といえば鱧(ハモ)一択だという方も多いかもしれません。
京都の夏は祇園祭と鱧料理と言われるほど、京都人にとっても、京料理にとっても、鱧は欠かせない食材です。
旅行者にとっても、京都の夏=鱧の印象は強いのではないでしょうか。
とはいえ鱧は少しお高め。
それ比べると、比較的手軽にいただけるのが川床料理にも登場する鮎。
鮎の旬は6月~8月と言われており、5月までは禁漁になっているところも多く、京都市のおとなり・亀岡市から京都市嵐山までを流れる保津川でも、6月になると鮎漁が解禁されます。
嵐山ではその解禁にちなんだ若鮎祭が、毎年6月の2週目になると、渡月橋のすぐそばにある嵐山公園で行われています。
嵐山若鮎祭とは?
嵐山若鮎祭は、焼きたての若鮎をその場でいただける試食イベントです。(缶ビール付き)
嵐山保勝会が主催・運営する、知る人ぞ知る6月の嵐山の風物詩と言えるでしょう。
毎年大勢の方が旬の鮎を求めて、現地に足を運んでいます。
北大路魯山人は保津川の鮎が大好物だった
保津川の鮎は、美食家としても知られる北大路魯山人が絶賛し、京都から東京まで運ばせるほどに好んで食べたという逸話があるほど有名なのだそうです。
コロナ禍につきここ数年はイベントが中止
例年通りであればその若鮎祭がまもなく開催されるのですが、残念ながら今年は中止。
飲食イベントにつき、コロナ禍の影響でここ数年は中止が続いています。
こればかりは仕方がありません。
というわけで今年も参加が出来ない代わりに、数年前に参加した際のレポートをお届けしたいと思います。
嵐山若鮎祭は事前申込が必要
この若鮎祭に参加するためには、事前に申し込みが必要です。
詳細については来年以降の開催の折に、嵐山保勝会の公式サイトをご覧ください。
事前申し込みをする際には往復はがきで申し込むのですが、それが参加券になっており、当日に持参が必要です。
嵐山の景色を楽しみながら鮎の塩焼きをいただこう
こちらが2018年の若鮎祭に参加した際の、自分の分の塩焼きと缶ビールです。
受け取る際には長い待機列に並ぶのですが、スタッフの方がたくさんいらっしゃるので、あまり待たずに済みました。
待機列からは大きな水槽から取り出された鮎が、続々と焼かれている様子が見えました。
調理して下さるのは地元・嵐山の料亭や旅館の職人さん方です。
暑い中、参加者のために黙々とひたすらに調理をしてくださいます。
本当にありがたいですね。
感謝しながらいただきました。
折角なので、渡月橋がよく見える場所に移動し、THE・嵐山といえる風景を眺めつつ、若鮎に舌鼓を打ちます。
程良い塩加減に締まった身、本当に美味しかったです。
たまたま京都のイベントを調べていた際に若鮎祭の存在を知ったのですが、京都の旬の味覚をいただける素敵な機会をいただけたことは、本当に嬉しいご縁でした。
若鮎祭は、次があれば是非また参加したいと思うイベントの一つです。
さいごに
ここ数年はなかなかコロナが収束しないため、イベントの中止が続いています。
そんな中、今後どのような内容であれば再びこの若鮎祭を開催できるかということを、主催者の嵐山保勝会の方々が検討してくださっているそうです。
次の機会が今から楽しみですね。