6月、水無月です。
今月は京都市内、各神社にて神事:夏越の祓が行われます。
夏越の祓とは?
日本の年中行事に「大祓」というものがあります。
一年を6月末と12月末で二つに区切り、半年ごとに自分の体に溜まった穢れを落とし、祓い清め、その後の半年間の無病息災を願うというものです。
夏越の祓とは、6月の大祓を指します。
つまり今月の30日のことですね。
ちなみに穢れを落とすのは人間の体だけでなく、住まいや車などの道具も含まれます。
茅の輪をくぐることで厄落としが出来る!
6月から7月にかけて、各神社では茅の輪が設置されます。
茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のこと。
この茅の輪の巨大バージョンが、各神社の境内や鳥居の下に設置され、それをくぐることで溜まった厄を落とし、身を清めることが出来るのです。
一つ重要なのは、この茅の輪、ただ闇雲にくぐれば良いというわけではなく、作法があります。
その作法は全ての神社で同じというわけではなく、神社によって異なり、神社によっては茅の輪のすぐ側に説明書きが置かれていたりもしますので、現地で確認してみてください。
茅の輪巡り2022記録
昨年の夏越の祓でいくつか神社をめぐることが出来たので、各社の茅の輪をご紹介したいと思います。
安井金比羅宮
まずは縁切りで有名な安井金比羅宮です。
安井金比羅宮での夏越の祓の儀式は、物凄く効果がありそう、という勝手な偏見があります。
八坂神社
祇園にある神社といえば八坂神社。
本殿のすぐ横に茅の輪があるのでわかりやすいです。
いつ訪れても混んでいる印象のある八坂神社への参拝は、早朝がおすすめ。
平安神宮
続いてこちらも観光名所として人気のある平安神宮です。
平安神宮の茅の輪の場所は、本当にわかりやすいです。
行けばわかる。まさにそんな感じでした。
岡崎神社
今年は卯年ということで、大人気の岡崎神社。
そんな岡崎神社の鳥居下にも茅の輪が設置されます。
白峯神宮
スポーツに関わる人々に人気の白峯神宮。
鞠の神様が祀られているため、特にサッカー関係者の参拝が多いそうですが、近頃はあらゆるスポーツに携わる人に人気だそうです。
平野神社
桜の名所として有名な平野神社にも茅の輪がありました。
北野天満宮
大将軍八神社
方除け厄除けの神を祀る大将軍八神社。
こちらの茅の輪は本殿の前に設置されていますので、是非参拝前にくぐってみてください。
野宮神社
源氏物語にもゆかりのある野宮。
黒木の鳥居が印象的です。
こちらの茅の輪は、その鳥居をくぐってすぐの場所にあります。
車折神社
芸能の神様が祀られている車折神社。
芸能人の参拝者も多く、特に若い世代の参拝客を見掛けます。
嵐電を降りてすぐの場所にあるので、嵐山観光の際には訪れやすいのではないでしょうか。
今宮神社
大徳寺の北にある今宮神社。
訪れた時にはちょうと夏越の祓の神事が行われていました。
上賀茂神社
「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」(藤原家隆)
昨年の参拝の際には、時間によってイベントが行われていました。
新熊野神社
新熊野神社の茅の輪は、本殿のすぐ目の前に。
平清盛が造営したことでも知られるお社です。
こじんまりとした境内ですが見所が沢山ありますので、是非下調べをしてから足を運んでみてください。
さいごに
以上、昨年の茅の輪めぐりで訪れた神社をご紹介しました。
見比べてみると各社によって、少しずつ茅の輪が違って見えるのが面白いですね。
大祓の6/30と翌日の2日間で回ったのですが、普通の観光の合間の参拝だったのでなかなか忙しなく、急ぎ足になってしまいました。
城南宮や伏見稲荷大社などにも訪れたかったのですが諸事情により叶わなかったので、今年は足を運べたらと思っています。
茅の輪の設置は各神社によって有無・日程が異なりますので、ご参拝の前には必ず公式サイトなどでご確認ください。