立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

真如堂の庭園(随縁の庭)

 

昨日に引き続き、真如堂の庭園についてです。

 

真如堂には庭園が2つあります。

先にご紹介した「涅槃の庭」が有名だと思われますが、それは人気の高い枯山水庭園であり、その名の通り涅槃会にも関係があるからでしょうか。

一体どちらの方が人気があるのでしょう?

 

というわけで、今日はもう一つの庭園「随縁の庭」をご紹介します。

 

真如堂の庭園②随縁の庭

一目見ただけで「涅槃の庭」とは全く異なる印象を受けるのが、「随縁の庭」です。

涅槃の庭は枯山水庭園ですが、随縁の庭は一味違ったモダンな印象を受けます。

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どこかで見たことがあるような…と思ったら、なんとこちらの庭園、重森三玲の孫である重森千青さんが2010年に設計されたとのこと。

重森三玲東福寺「八相の庭」はモダン庭園として大変有名なお庭ですが、こちらはよりモダンでエキセントリックな印象を受けました。

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枯山水庭園は禅の世界のもので、自分なりの答えを見つけ出すものですが、この「随縁の庭」は、ずっと眺めていても答えが出ないのではないかと思ってしまう、摩訶不思議さがあります。

 

「随縁」とは「随縁真如」という言葉の略で、その教えがこの庭園に表現されているのだそう。

言葉の意味を知ると、なるほどそれは答えが出ないなと感じました。

というのも、枯山水庭園と同じで答えは一つではなさそうだからです。

 

気になる方はぜひ「随縁真如」の言葉の意味を調べてから、現地へお庭を見に行ってみてください。

 

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