立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

京の冬の旅(2025)天龍寺

 

まずは天龍寺です。

 

年中観光客で賑わっている場所であるため普段はお邪魔することがほぼないのですが、今回の特別公開はどうしても参加したかったので大混雑覚悟で出掛けました。

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やはり境内は混み合っていたのですが、一月ということもあって思っていたほどではありませんでした。

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インバウンドの観光客がほとんどなので、私が参加した回の特別公開への参加者は6人程度、ゆったりと楽しむことができました。

受付後は、書院にある待合で待機、時間になったら特別公開エリアに移動するというガイドツアー形式でした。

 

 

特別公開されたもの

  • 祥雲閣(表千家の残月亭の写しの茶室)
  • 甘雨亭(五畳半台目の茶室)

ともに多宝殿が建立された1934年に、その記念事業として建立されたものだそうです。

 

祥雲閣(表千家の残月亭の写しの茶室)

祥雲閣は、方丈の方から多宝殿へ向かう廊下の途中、右側にあります。

外観は庭園の方からでも楽しむことができるので、以前からその存在が気になっていました。

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写真右側に見えるのが、通常拝観ルート側から祥雲閣へ続く廊下です。

 

祥雲閣は、表千家の茶室・残月亭の写しなのだそうです。

千利休ゆかりの茶室というだけあって、残月亭の写しは全国各地、本当に多いですね。

内部は12畳の広間に上段2畳の床の間が設けられており、立派な床柱が印象的でした。

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天気の良い日に窓ガラスを開けたら、とても気持ちが良さそうです。

 

甘雨亭(五畳半台目の茶室)

甘雨亭は、祥雲閣の見学ルートの続きにあります。

祥雲閣が表千家ゆかりの茶室の写しであることに対して、こちらの甘雨亭は、裏千家14代家元である淡々斎ゆかりの茶室です。

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五畳半台目の茶室ゆえ、そこまで狭いわけではないのですが、大人数で入室すると身動きが取りづらいため、少数での見学がベストだと感じました。

このときは拝観人数が少なかったので、全員で入室してもゆとりがあって良かったです。

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内部の撮影は不可でしたが、素敵なお庭が堪能できました。

 

さいごに

今回は事前予約優先の公開だったため、混雑を覚悟していたのですが、日本人の観光客が少ない1月平日だったからか、予約なしでも余裕で見学できそうでした。

(私は念のため、予約してからお邪魔しました)

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調べてみると前回の特別公開は2016年。

次の特別公開はいつになるかわからないので、今回、見学ができて本当に良かったです。

 

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