今回は読書感想文の回です。
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今回こちらの本を手に取るに至ったのは、SNSでとある本屋さんが今月のオススメ図書として紹介をされていたからです。
書籍としての発売自体は2022年のことで、コロナ禍でもあった2019年からブックマガジンで連載されていた内容がまとめられています。
京都の(日本の)長い歴史の中では、注目されるのは男性であることが多く、京都検定の公式テキストにおいても、個人名が登場するのは圧倒的に男性の方が多いです。
それゆえ京都検定の公式テキストに記載のある情報だけでは、京都の女性ゆかりの地を巡ることは少し難しいように感じますが、今回こちらの本のおかげで自分の中の知識を増やすことができました。
それゆえ、京都検定の対策をしている方にもおすすめできる本だと思います。
以下、気になった内容を軽くまとめていきます。
感想
時代の古い方から順に紹介されているので、歴史の流れを把握しながらその人物について知ることができるのも非常にありがたかったです。
清水寺から光明皇后、大枝山の麓に眠る桓武天皇の母である高野新笠。
初代斎王・有智子内親王とその斎王関連。
檀林皇后、小野小町関連。
嵯峨や大原の平家物語関連。
藤原定家の孫・為相(冷泉家初代)の母である阿仏尼(『十六夜日記』)や、後深草院二条(『とはずがたり』)について。
幕末を生きた太田垣蓮月や松尾多勢子、明治に入って上村松園やモルガンお雪、九条武子や新島八重など。
こうして列挙してみると結構いるなと思ったりもしますが、歴史に名を残す男性の数に比べたら微々たるものです。
令和になっても男尊女卑の思想から抜け出せない人もいますが、いつの時代も女性の力を信じてくれる男性や、自分の信念のもとに生きた女性がいたのだなと改めて考えさせられました。
さいごに
さて昨年末の京都検定1級の問題には「薬子の変」が出題されましたが、昨今は「平城上皇の変」と呼ばれるようになってきたそうです。
私の中で薬子の変は薬子の変だったので、今回こちらの本を読んだことでその変化を知り、衝撃を受けました。
どうやら上皇の責任が重視されるようになったからだそうです。
しかしながら薬子という人について考えてみると、そもそも薬子は平城上皇の后の母親だったわけで、既に夫がありながらも義理の息子である上皇とそのような関係を続けたわけですから、彼女が天皇を誑かしたと考え、薬子の変と呼ぶのは自然なことだと思います。
(兄の仲成が唆した、もしくは強制されたとはいえ)
まさかと思いますが、女だけに責任を押し付けるのはどうなのだろうか?という考えが近年で生まれてきたということなのでしょうか?
内容さえ把握していればどちらの呼び方でも間違いはないと思うので大した問題ではなさそうですが、反乱などの名称に人の名前が付いているものは、今後、薬子の変だけに限らず、変わっていく可能性があるということなのでしょうね。
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