先日、平等院にある浄土院の養林庵書院を拝観する機会がありました。
養林庵書院は、1601年に伏見城から移築された建物です。
普段は非公開の寺院であり、一般的な公開の機会は季節の特別公開などで稀にあるものの、数年に一度あるかないか程度。
そんな中、春先にたまたま日本旅行の現地ツアーを探していたところ、養林庵書院の特別公開プランを発見!
迷うことなく申し込みました。
現地へ
こちらが養林庵書院のある浄土院です。
平等院には塔頭寺院が二つあり、浄土院はその内の一つでもあります。(もう一つは最勝院)
平等院修復のために栄久という人物によって造られたのが、これらの塔頭寺院です。
普段非公開の場所ゆえ、通常は奥に見える門が閉められているのですが、今回は特別に開けていただき、そちらから内部へ入りました。
書院は数寄屋造りです。
上の写真に養林庵の扁額は、石清水八幡宮の社僧としても知られる文人:松花堂昭乗によって書かれたもので、彼と平等院の間には深い関わりがあったことが、研究により明らかになっています。
実際に養林庵の書院に飾られていたこちらは複製であり、本物はミュージアムの鳳翔館にて保管されています。
実物はいつかそちらで拝見出来るかも?
その機会を楽しみに待とうと思います。
(扁額については、ミュージアムの図録にも記載があります)
書院以外にも数々の見所が
庭園のみ撮影可能ということで、同じツアーに参加された皆さん、存分に記録に残しておられました。
前庭のこの枯山水庭園は、戦国武将:細川忠興(三斎)の作と言われています。
奥に見えるのは織部灯籠。
天気の良い日だったので、時折吹くさわやかな風が気持ち良く、いくらでも眺めていられそうな程でした。
露地庭園です。
書院内は、二の間、三の間の欄間が非常に凝ったデザインになっており、ご住職からはそれについての説明もありました。
いつか見てみたいと思っていた狩野山楽の美しい襖絵も、間近で拝見出来ました。感動です。
襖絵の奥には茶室もあり、残念ながら内部に入ることはできませんが、外側から見学することが出来ました。
一番気になったのがこの花頭窓です。
此処から見える景色の美しさもさることながら、花頭窓の下には驚くべき秘密が。
日本の古き良き暮らしを感じさせるような、懐かしい気持ちにもなる仕様になっていました。
さいごに
今回私が参加した養林庵書院の特別公開は、日本旅行のツアーで申し込みができます。
今回のこのツアーは、3月から6月まで月1で行われており、日程は6/24(土)を残すのみ。
平等院・鳳翔館の入場料込みで、一人3700円です。
まだ申し込み可能なようですので、気になる方はお早めにどうぞ。
(申し込みは5日前までですのでご注意ください)
ご予約は以下のページより。
日本旅行の「ちょこっと関西歴史たび」では、定期的に特別な体験が出来るツアーが企画されているようです。
今回の様な貴重な特別公開も人数限定で企画されていますので、要チェックですね!
私も今後は気になる企画があれば、どんどん参加していきたいと思っています。