立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

平等院塔頭・浄土院の養林庵書院の特別公開に参加しました

 

先日、平等院にある浄土院の養林庵書院を拝観する機会がありました。

養林庵書院は、1601年に伏見城から移築された建物です。

普段は非公開の寺院であり、一般的な公開の機会は季節の特別公開などで稀にあるものの、数年に一度あるかないか程度。

 

そんな中、春先にたまたま日本旅行の現地ツアーを探していたところ、養林庵書院の特別公開プランを発見!

迷うことなく申し込みました。

 

現地へ

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こちらが養林庵書院のある浄土院です。

平等院には塔頭寺院が二つあり、浄土院はその内の一つでもあります。(もう一つは最勝院)

平等院修復のために栄久という人物によって造られたのが、これらの塔頭寺院です。

 

普段非公開の場所ゆえ、通常は奥に見える門が閉められているのですが、今回は特別に開けていただき、そちらから内部へ入りました。

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書院は数寄屋造りです。

上の写真に養林庵の扁額は、石清水八幡宮の社僧としても知られる文人松花堂昭乗によって書かれたもので、彼と平等院の間には深い関わりがあったことが、研究により明らかになっています。

実際に養林庵の書院に飾られていたこちらは複製であり、本物はミュージアムの鳳翔館にて保管されています。

実物はいつかそちらで拝見出来るかも?

その機会を楽しみに待とうと思います。

(扁額については、ミュージアムの図録にも記載があります)

 

書院以外にも数々の見所が

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庭園のみ撮影可能ということで、同じツアーに参加された皆さん、存分に記録に残しておられました。

前庭のこの枯山水庭園は、戦国武将:細川忠興(三斎)の作と言われています。

奥に見えるのは織部灯籠。

天気の良い日だったので、時折吹くさわやかな風が気持ち良く、いくらでも眺めていられそうな程でした。

 

露地庭園です。

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書院内は、二の間、三の間の欄間が非常に凝ったデザインになっており、ご住職からはそれについての説明もありました。

いつか見てみたいと思っていた狩野山楽の美しい襖絵も、間近で拝見出来ました。感動です。

 

襖絵の奥には茶室もあり、残念ながら内部に入ることはできませんが、外側から見学することが出来ました。

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一番気になったのがこの花頭窓です。

此処から見える景色の美しさもさることながら、花頭窓の下には驚くべき秘密が。

日本の古き良き暮らしを感じさせるような、懐かしい気持ちにもなる仕様になっていました。

 

さいごに

今回私が参加した養林庵書院の特別公開は、日本旅行のツアーで申し込みができます。

今回のこのツアーは、3月から6月まで月1で行われており、日程は6/24(土)を残すのみ。

平等院・鳳翔館の入場料込みで、一人3700円です。

まだ申し込み可能なようですので、気になる方はお早めにどうぞ。

(申し込みは5日前までですのでご注意ください)

 

ご予約は以下のページより。

 

日本旅行の「ちょこっと関西歴史たび」では、定期的に特別な体験が出来るツアーが企画されているようです。

今回の様な貴重な特別公開も人数限定で企画されていますので、要チェックですね!

私も今後は気になる企画があれば、どんどん参加していきたいと思っています。