今回は新選組関係の投稿です。
よく新選組が一躍有名になったのは、池田屋事件のおかげだと言われます。
その池田屋事件発端の人物であると言われているのは、枡屋喜右衛門(古高俊太郎)という人でした。
彼の表向きの顔は薪炭商人でしたが、裏では武器商人として長州藩を援助していました。
怪しい動きをする枡屋に気付いた新選組によって彼は捕縛され、そのあとすぐに池田屋事件が勃発することになったというのは、新選組ファンの方ならよくご存知かと思います。
さて現在、そんな枡屋の邸跡(店舗跡)に建っているのがお食事処:志る幸です。
その名の由来は汁ものによる饗応、しるこう(汁講)
外観の様子は以下です。
暖簾に大きく描かれた「汁」の文字からも、汁ものを売りにされているお店であることがわかりますね。
志る幸は昭和7年創業のお店です。
今は昔、客が飯を持ち寄り、主人は汁ものだけで客人をもてなすという饗応の仕方がありました。
質素であることが良しとされた時代です。
主人たちは一杯の汁に心を込め、いかに客人をもてなすことが出来るかにこだわったそうです。
志る幸はその精神を受け継いでいるとのこと。
その志で幸を生む、それで志る幸(汁講、しるこう)というわけなんですね。
程よい広さが落ち着く店内
口コミを見ると店内が狭いと感じる方も多いようですが、個人的にはその点が逆に心地良かったです。
お店の装いは時代劇が好きな方などにはたまらないのではないでしょうか?
外装、内装、照明の明るさなどはまさに映画やドラマのセットのようで、私自身もとても好みでした。
女性客は気にならないのでは無いかと思いますが、男性グループなどで来店されると確かに狭く感じられるのかもしれません。
おしながきには予約が必要な懐石料理や一品料理などもありますが、名物は利久辨當。
実際にそちらを注文されている方が多かったです。
店内は混み合っていましたが、来店したのがラストオーダーの間近だったので注文してさほど待たずにお食事が出てきました。
店内の様子も気になっていたので、注文後しばしの時間、ゆるりと内装を眺めて過ごしました。
名物:利久辨當をいただく
初回なのでとりあえず私も名物の利久辨當を注文しました。
美食家では無いので上手な食レポは出来ませんがどれも美味しかったです。
さすが店名が「しるこう」だけあって汁が絶品でした。
白味噌、赤味噌、すまし、具材も好きなものを選べるということですので、次回は自分の好みをいただいてみようと思っています。
さいごに
一人だったので、案内されたお席はカウンター席でした。
内側には荷物を置けるようになっていてなんだか見覚えがあるような仕様だなと思っていたら、カウンターは能舞台を模した造りになっていたそうです。
何と味わい深い…。
お店は路地裏にあり、特に夜は若者一人では入りづらい雰囲気と客層ではありますが、新選組ファンやお店の内部が気になっている方は、是非勇気を出して暖簾をくぐってみてください。
絶対に後悔はないと思います。
私も近いうちにまた一人で観光客の少ない時期にでも出掛けてみようかと思っています。
ちなみに夜は店外にガラの悪い酔っ払いが通ることもあるので、女性客お一人様はお気を付けくださいませ。