昨日に引き続き、今日も知恩院に関する投稿です。
2023年冬の京都検定1級の試験では、知恩院の方丈庭園の作庭をした人物を問う問題が出題されました。
知恩院の方丈庭園は、三門のすぐそばに入口がある友禅苑と合わせて常時拝観が出来る庭園ですので、難問ではなかった、答えられたという方も多かったかもしれません。
ちなみに私はたまたま去年の京の冬の旅で知恩院の特別公開に参加していたので、何とか答えることが出来ました。
恐らく現地へ足を運んだことがなければ、解けていなかったと思います…。
というわけで知恩院の方丈庭園を作庭したのは玉淵という僧だといわれています。
知恩院の方丈庭園に関しては去年の京の冬の旅の参加レポートでもさらっと触れてはいたのですが、自分のためにも改めて振り返ってみたいと思います。
そもそも知恩院の方丈庭園はどこにある?
友禅苑は三門のすぐそばに拝観受付があるので、何の入口だろう?と思って看板などでその存在を目にした方も多いかと思います。
方丈庭園の方はお堂の内側にあるので、外側からではその存在に気付かない方もたくさんいらっしゃるかと思います。
実は私もそうでした。
方丈庭園があるのはこの唐門の奥です。
この唐門は御影堂の北東にある門です。
常時の拝観ではまだ拝観したことがないのですが、恐らく大方丈などの特別拝観の際の時の拝観入口と同じ場所から拝観できると思います。
御影堂の北あたりに拝観案内が出ていそうです。
方丈庭園エリアを構成するのは3つの建物
知恩院の方丈庭園は、国の名勝にも指定されているお庭です。
そのエリアに建つ代表的な建造物は大方丈・小方丈・権現堂の3つ。
茶室の葵庵や石燈籠もあります。
まず写真左に見えるのが1641年建立の大方丈。
徳川の将軍のために作られたとされる建物で、内部には狩野派による豪華絢爛な襖絵が並びます。
その南には心字池が広がっています。
この辺りから京都市内を一望できるという山亭庭園へも行けるようなのですが、この時も行けたのでしょうか?
事前情報不足で入口にすら気が付かず、そこまではわかりませんでした。
こちらの写真に見えるのは小方丈です。
内部には大方丈とは違い、水墨画による落ち着いた雰囲気が漂います。
こちらも描いたのは狩野派です。
更に奥へ進むと二十五菩薩の庭があります。
西日が強く眩しかったため、少し鑑賞しづらかったのが残念でした。
知恩院の国宝である『早来迎』を表現した庭になっているそうで、非常に味わい深いお庭なのではないかと思います。
大方丈から小方丈へ続くお庭には、徳川将軍3代目:家光公御手植えの松もありました。
方丈庭園の一番奥(北)にあるのは権現堂。
家康公を始めとする歴代の徳川将軍の位牌がお祀りされているという神聖な場所ですので、ファンにはたまらないのではないでしょうか。
さいごに
自分の知識整理のために昨年の特別拝観を振り返ってみました。
この方丈庭園は、春には桜、秋には紅葉を楽しめる場所でもありますので、気になる方は是非足を運んでみてください。