立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

半夏生の庭園を観に建仁寺塔頭・両足院へ(2023)

 

今年も2023年6月1日から7月10日までの間、建仁寺塔頭の両足院にて、半夏生の庭園の特別公開が行われました。

両足院には、昨年の夏も訪れています。

とはいえあまりの暑さに耐えられず、早々に退散してしまったため、拝観自体をあまり楽しむことが出来ませんでした。

 

(昨年の拝観については以下をご覧ください)

というわけでリベンジも兼ねて、今年もまた両足院へ出掛かけて来ました。

 

 

旅行支援の影響?あまりの混雑にびっくり

目的の半夏生はちょうど見頃で美しかったのですが、平日とは思えない程に混み合っていました。

SNSでの宣伝効果なのか、それとも旅行支援の影響なのか定かではありませんが、昨年に比べると何倍にもなる混み具合で、驚いてしまいました。

大人気の祇園エリアとはいえ、建仁寺とは異なり訪日観光客がいるわけでもなく、昨年はこれほど混んでもいなかったので、恐らくは日本人への宣伝効果と旅行支援の影響かと思います。

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花見小路からの入口にあたる建仁寺の北門には多くの人がいたものの、両足院の門前には人影がなかったので、完全に油断していました。

 

混み合ってはいるものの、見頃の半夏生の美しさは格別

受付の段階であまりの人の多さにげんなりしてしまったものの、半夏生の美しさへの影響はありません。

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昨年訪れたときには見頃が過ぎていたせいか、その存在自体をあまり感じられませんでした。

今年はちょうど見頃の時期だったおかげか、半夏生の白さが目立っていました。

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半夏生は水辺に咲く植物です。

両足院の庭園は池泉回遊式庭園なので、ゆっくりと庭を歩きつつ、いろいろな角度から半夏生を楽しめるのが良いですね。

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少し離れて見るのと近くで眺めるのとでは、また違った味わいがあります。

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この真っ白い部分が花ではなく葉っぱで、元々は緑だったというのが驚きですよね。

ひょろっとした白い穂状の部分がお花です。

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大書院の中から何枚か撮ってみました。

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昨年は暑過ぎて写真を撮るどころではなく、半夏生の写真と言えるものが一枚も手元に残らなかったのですが、今年は思う存分撮影出来たので満足です。

 

半夏生の時期限定の御朱印

今年はこちらの御朱印をいただきました。

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いつ足を運んでも様々なデザインの御朱印が用意されています。

 

さいごに

コロナ禍の影響があったものの、完全に観光客が戻っている京都で、目的の寺社の拝観を存分に楽しむためには、訪れる時間帯を選ぶことやタイミングが大切になっているかもしれません。

私はここぞという場所に参拝しに行く際は、朝イチ一択で出掛けています。

場合によっては、一般の拝観時間外に行われる特別拝観も選択肢の一つかもしれません。

 

折角の京都旅行も、混んでいたからあまり楽しめなかったではなく、混んでいたからこそ一味違った楽しみ方をしてみたというのが、当たり前の時代になりつつある気がしています。