紅葉や通天橋で有名な東福寺。
その中でも京都屈指の花の寺と言われているのが、この天得院です。
通常は非公開の寺院で、今の時期と秋の年2回、特別公開があります。
方広寺の鐘銘にも関係のあるお寺
公式ホームページによると、この天得院には文英清韓という住持がいました。
なんとこの清韓さんが豊臣秀頼からの依頼により、方広寺のあの鐘銘「国家安康、君臣豊楽」を撰文したのだそうです。
その後徳川家康の怒りを買ったことで、天得院は取り壊されてしまうことになります。
ゆえに現在の堂宇は1789年に再建されたものだそうです。
天得院が豊臣家と関わりがあったとは驚きました。
まもなく桔梗を愛でる特別拝観が始まります
天得院の場所はわかりやすく、日下門のすぐ近くにあります。
これからの時期に楽しめるのが桔梗の花です。
拝観受付は門をくぐって右。
縁側に座って、じっくりと桔梗の花を楽しんでみてください。
昨年足を運んだ際には、時折吹くそよ風が気持ち良かったです。
すぐそばに観光客の多い東福寺の方丈や通天橋があるとは思えないほど、静かな時を過ごすことが出来ます。
抹茶とお菓子がいただける拝観券も
通常の拝観券の他にも、可愛らしい桔梗の和菓子と抹茶が楽しめる拝観券もあります。
限定御朱印やお土産もお忘れなく
桔梗を愛でる特別拝観限定の御朱印も授与されています。
写真は昨年のものです。
秋の特別拝観のものとは全く違うデザインですので、御朱印集めをされている方は是非お受け取りください。
昨年訪れた際の土産品には、前田珈琲とのコラボ品や桔梗デザインのしおり(裏に天得院の寺名入り)などがありました。
さいごに
東福寺の通常非公開塔頭寺院は、秋に特別公開される場所が多いように感じます。
しかしながらこの天得院は紅葉のみならず、初夏の桔梗をも楽しめる大変魅力的なお寺です。
昨年訪れた際には、雰囲気もよく、非常にゆったりと寛ぐことが出来る印象でした。
2023年の桔梗を愛でる特別拝観は、
6/24(土)から7/17(月・祝)
までです。