京都国立博物館では、あと一か月ほどで秋の特別展「法然と極楽浄土」が開催されます。
それにかこつけて、過去に京博で見学した展覧会を振り返ってみようと思います。
2022年は千利休生誕500年の年でした。
それを記念して、京博では「特別展 京に生きる文化 茶の湯」が開催されました。
感想
まず、茶道具がズラリと並べられた序章に圧倒されました。
序章では、いきなり大徳寺の孤蓬庵にある国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」が。
茶文化との出会いについての第1章では、京都検定にも関連がある、有名どころの建仁寺「喫茶養生記」や「四頭茶礼道具」をじっくり拝見してきました。
野々村仁清作の茶碗や長谷川等伯筆とされる千利休像、萬福寺の隠元さん像も興味深かったです。
そして何より、秀吉公が作らせた組立式の「黄金の茶室」と妙喜庵の国宝「待庵」の復元はインパクトが凄く、かなりの関心を集めていました。
山本兼一さんの時代小説『利休にたずねよ』を実写した映画に黄金の茶室の登場シーンがあり、いつか復元されたものを見てみたいと思っていたので、実際にお目に掛かれて感動しました。
さいごに
京都検定の勉強をしているおかげで、お茶に詳しくはない私でもある程度、茶道関連の人の名前は知っているので、あの人がこれを作ったのか…と勉強になる場面がいくつもありました。
人物をより深く知るためにはその人が作った作品を知ることが一番だと思うので、これからも素人なりにさまざまな展示会・展覧会などに出掛けたいと思います。
<特別展>
『特別展:京に生きる文化 茶の湯』
(2022/10/08~2022/12/04)
会場:平成知新館