立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

今は無き巨椋池の存在の大きさを教えてくれる本

 

最近、南山城に関する面白い本に出会ったので、今日はそちらをご紹介したいと思います。

 

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B級京都論 南山城から視た異国京都[本/雑誌] / 東義久/著
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著者の方は南山城ご出身の方です。

南山城を紹介する本はいくつか読んだことがありますが、今回のこちらの本は、南山城ご出身の著者の方が子供の頃から感じていた、いわゆる「京都(おそらく現代の観光客にとっての京都の街中と同じエリア)」に対する感覚をもとに書かれているという珍しい本です。

何が珍しいかというと、そこに妬み嫉みのようなものが見えるわけではなく、子供の頃は京都市に出掛けるということが純粋にとても楽しみだったという思い出と合わせて、客観的に京都について書かれている点です。

 

感想

以下に気になった内容をまとめました。

  • 大き過ぎる巨椋池の存在
  • 信長と秀吉、どっちが人気?
  • 山代、山背と山城
  • 浄土世界を表す三つの寺院
  • 大文字焼き、は笑われる
  • 南山城にゆかりの文化人

私自身は京都に縁もゆかりもない人間なので、京都の人であればわかるというような地域独特の感覚について書かれている本は、非常に興味深かったです。

 

さいごに

私は「大文字焼き」という言葉にそこまで違和感を感じないので、やはり自分はよそ者なんだなあと思いました。

五山の送り火だけでなく祇園祭にしても、地元の方々にとっては大切な伝統行事であるわけで、最近は観光客のあまりの多さに地元の皆さまは辟易していると聞きます。

少し前には、祇園エリアでの私道通行禁止も発表されましたね。

市バスの大混雑問題にしても、私はすべて地元民ファーストだと思いますので、こういった本を拝読しますと、いつも観光客の在り方というものを考えさせられます。