立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

『あなたの知らない京都旅』感想(11月09日放送回)

 

京都関係の番組はいくつか観ているのですが、前から備忘録を兼ねてブログに感想を書いておこうと思いつつ、ずっとそのままになっておりました。

京都検定も近いのでその勉強(復習)も兼ねて、これを機会に今回から視聴感想を残していこうと思います。

 

今回の『あなたの知らない京都旅』は京都のモダン建築についてでした。

恐らく京都モダン建築祭に合わせてのものだったのだと思います。

番組に登場していたのは以下の4箇所です。

 

 

大丸ヴィラ

大丸ヴィラが恐らくテレビ初公開ということで取り上げられていました。

昨年も今年も京都モダン建築祭で抽選に当選した方のみ特別公開されていましたが、私はなかなかご縁が無く、来年こそはと思っています。

 

映像のおかげで初めて中の様子を鮮明に観ることが出来ましたが、とにかく装飾がすごい。

壁だけでなく天井もすごい。

装飾が凝っている。

送り火を見るための見晴し台があるというのも、京都ならではといった点で興味深かったです。

ヴォーリズ建築(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ

※下村正太郎自邸(11代大丸百貨店主)

※中道軒(イギリスのチューダー様式より)

※泰山タイル

 

八竹庵

八竹庵は、今春の「町家の日」イベントで内部見学したことがあります。

 

1926年竣工の建物で、大正時代の豪商:井上利助が商談などで使っていた建物だそうです。

番組内で旅人の中村さんも驚いていらっしゃいましたが、私も初めて門をくぐった時にはその和洋折衷振りに本当にびっくりさせられました。

まさに八竹庵のためにあるような言葉。

中に入ってすぐ右手には受付のようなお部屋があります。

番組内で折上格天井について触れられていましたが、最近天井にも格があることを学んだばかりだったので、春に見学させていただいたときにその天井を見逃していたことが残念に思えました。

ちなみに二条城の二の丸御殿でも格天井を観ることが出来ます。

そう言えば京都モダン建築祭でお邪魔した、京セラ美術館の貴賓室の天井も格天井だったことを思い出しました。

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あとは欄間ですね。

東山三十六峰を模したというこの意匠には惚れ惚れしてしまいました。

町家の日でお邪魔した際には完全に見逃していたのですが、なんと写真は撮っていたので載せておきます。

※設計は武田五一

※和室には竹内栖鳳の手掛けた欄間あり

祇園祭の鉾を見るための鉾見台

 

≪八竹庵の内部が気になる方は合わせて以下もどうぞ≫

 

京都国際マンガミュージアム

番組小学校は明治2年に日本初の小学校として作られました。

元は、上京二十五番組小学校です。

そのあとの昭和には龍地小学校となり、1995年に廃校、2006年には現在の姿に生まれ変わりました。

 

入口が二つあるのは知らなかったので驚いたのですが、確かに思い返すと小学校も中学校も高校も、学生が使う昇降口と先生方が使う玄関って違ったよなと後々気が付きました。

今まではマンガミュージアムの「マンガ」の方にばかり気を取られていたので、寺院建築を取り入れた入口、和室があることも驚きでした。

岩倉具視も訪れたであろう貴賓室もいつか見学してみたいと思いました。

 

番組小学校の歴史を学べる、京都市学校歴史博物館についての記事は以下です≫

 

東華菜館

京都のモダン建築を特集する番組では最早お馴染みの東華菜館も取り上げられていました。

こちらも大丸ヴィラと同じく、ヴォーリズ建築です。

何度も目の前を通ったことがあるというのなか、入口にバロック彫刻が成されているのは知りませんでした。

今度また近くに行ったら眺めてみようと思います。

中村さんがエレベーターを操作していましたが結構難しそうな印象を受けました。

恐らくお店の方はなるべくガタンと音を立てないように丁寧に操作されていると思うので、それはきっと熟練の技なのだろうと感じました。

エレベーターの機械室のてっぺんがマスクのドームのようになっていたので、つい本願寺伝道院を思い出してしまいました。

ヴォーリズ建築(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ

※日本最古の現役エレベーター

※旧矢尾政(西洋料理店)

 

さいごに

『京都ぶらり歴史探訪』は、『あなたの知らない京都旅』に番組が変わってから見逃し配信すら見逃すことが多くなってしまったのですが、前と変わらず京都についてさまざまな情報を得られる番組なので、京都検定の対策にもおすすめです。

今後はなるべく視聴記録を残していこうと思います。