前回の京の冬の旅の続きです。
訪れたのは平日でしたが、3月は大学の春休み期間中であることもあり、同志社の敷地内は静かでした。
てっきり法堂の特別公開も行われていると思っていたのですが、残念ながら既に終了していました。
何度も京都に出掛けてはいるものの、相国寺を訪れるのは初めてでした。
というわけで境内をゆっくり拝観したいと思いつつ時間的な問題もあったので、特別公開の塔頭2つのみを巡ってきました。
相国寺塔頭・慈雲院
慈雲院は伊藤若冲の師・大典禅師ゆかりの寺院です。
相国寺の塔頭を拝観するのは初めてだったので、とても楽しみにしていました。
慈雲院は相国寺の北門の外側にあります。
それゆえ同志社大学側から向かうと、かなり距離がありました。
大典禅師は梅荘顕常という名ですが、本堂には彼の肖像画も展示されていました。
その他にも寺宝はいくつか展示されていたのですが、個人的には伝・明兆と伝わる涅槃図が気になりました。
確実に明兆の作と伝わる涅槃図・有名な東福寺の涅槃図も見たことがあるのですが、こちらの小さめの涅槃図もまた味わいがありました。
方丈の南北には枯山水庭園があり、心落ち着く禅寺だと感じました。
相国寺塔頭・光源院
慈雲院の後は光源院へ。
慈雲院とは異なり、光源院は相国寺の総門の近くに位置しているので、慈雲院の拝観後は来た道を戻りました。
相国寺といえば足利将軍ゆかりの寺院としても有名ですよね。
また光源院は干支の寺と呼ばれますが、そのわけは十二支の襖絵と以下の庭です。
こちらは十二支の庭というお庭で、枯山水の中に十二支が表現されている(隠れている)という面白いお庭です。
他の見どころとして興味深かったのは、行者堂です。
岩窟の中に坐した役行者は大迫力で、ガイドの方の説明もあって非常に興味深く拝見してきました。
御朱印
慈雲院には、今流行りの切り絵御朱印も用意されていました。
慈雲院も光源院と同じく普段は通年非公開だと思い込んでいたので、切り絵朱印や他授与品があることに驚いてしまいました。
実際には不定期で公開があるようですね。
次回は大徳寺の京の冬の旅レポートをお届けします。