立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

下鴨神社の鴨社資料館・秀穂舎で社家の暮らしを学ぼう

 

前回の投稿つながりで、今回も下鴨神社に関係のある投稿です。

 

下鴨神社には資料館があります

下鴨神社に資料館があることをご存知でしょうか?

参道を南へ歩いてください。

出町柳駅の方へ向かって下り、御蔭通を渡ってもうしばらく進むと左手に見えてきます。

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こちらがその鴨社資料館・秀穂舎(しゅうすいしゃ)です。

絵師として下鴨神社に仕えた旧浅田家の社家邸を整備し、資料館として活用されています。

社家の暮らしについての展示が常設展で楽しめる他、特別展として下鴨神社に関する資料も展示されています。

 

社家の暮らしが学べる資料館

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こちらはその秀穂舎の表門です。

「華表門」といって下鴨神社の社家に多い門なのだそうです。

少し離れてこの門を眺めてみると何かに似ているような…さて何でしょう?

是非、資料館の外観を写した1枚目の写真を再度ご覧になってみてください。

答えは神社にある「鳥居」です。

華表とは鳥居のことを指すのだそうです。

さすが神社に仕える社家の邸門ですね。

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私が現地を訪れた際には、特別展「鴨長明方丈記』完成810年資料展」が開催中でした。

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こちらは社家邸の式台(玄関)です。

式台の壁には様々な武具が設えてありました。

神社に仕える家には不要に思える武具たちがここに備えてあるのは、とても不思議なことですよね。

さて何故でしょうか?

是非現地に足を運んで、ガイドの方のお話を聞いてみてください。

その答えは歴史にあります。

 

ガイドの方のお話を聞いているとどんどんと関心が高まり、社家の暮らしについてもっと知りたくなりました。

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こちらはお付きの方が待機する場所「供待ち」です。

社家を訪れた主人が用事を済ませている間、従者はここで待つわけですね。

例えそれが悪天候の日でも、こちらで雨風をしのげるようになっています。

なんと素敵な心遣いでしょうか。

 

さいごに

この鴨社資料館・秀穂舎が開館したのは平成28年、鴨長明が没してからちょうど800年のときです。

開館してからもう大分経つというのに、私は最近まで秀穂舎の存在を知らずにいました。

もっと早くに知ることができていたら、下鴨神社鴨長明に関する貴重な資料の数々を、他にもたくさん拝観出来ていたかもしれません。

これからは定期的にチェックしに行きたいと思います。

 

私が訪れた時の拝観料は500円で、下鴨神社の大炊殿や河合神社にある鴨長明資料館が見学できる共通拝観券になっていたと思います。

(来館の際には最新情報をご確認ください)

かなりお得なチケットだと思いますので、是非3箇所全てを巡ってみてはいかがでしょうか?