立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

今年開館したばかり!智積院の宝物館

 

東山七条にある智積院

すぐ近くには京都国立博物館や、修学旅行生にもお馴染みに三十三間堂があります。

今年2023年4月4日、この智積院に宝物館がオープンしました。

 

弘法大師空海生誕1250年を記念して作られたのが宝物館

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入口は一つ。

チケットは中の自動券売機で購入が出来ます。

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この通路を進んでいくと左手に入口があり、中に入ると拝観受付があります。

自動券売機の隣にはショーケースがあるのですが、その中には授与品も飾ってあり、なんとチケットを購入する自動券売機で、その授与品を購入するための支払いも出来るようになっていました。

人を介して金銭のやりとりをする寺社ですと、まず拝観券の支払い、次に授与品(御朱印など)の支払い、と分けてお支払いしなければならないところもあるため、どうしても受付でのやり取りが長くなりがちです。

それゆえ個人的にはこういった前払いの引き換え方式で、チケットや授与品を購入出来る寺院が増えていくと嬉しいなと思いました。

まだ智積院の宝物館以外でこの方式を取っている寺社に出会ったことがないので、今回はとても驚きました。

受付の方も金銭のやり取りをせずに済むようになると、大分負担が減りますよね。

(人手が足りない、もしくは減らしているせいで、受付を一人で対応されているところが多いと思うので)

 

今回の目的はこちら

いつか時間があったら訪れてみたいと思っていた智積院の宝物館。

現在は下記の写真の特別企画展が開催中です。

7月30日までの期間で徳川家康の朱印状が公開されるということだったので、そちらを観るために足を運んできました。

その朱印状は智積院の草創期に関わるものだそうです。

全ての会期を通して展示される『密教法具』も家康公に関わるもの。

家康公の150年遠忌のためにあつらえたものだということで、そちらもゆっくり眺めて来ました。

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現在は第2期の展示が行われています。

智積院が所蔵する貴重な曼荼羅や掛け軸の展示も、内容を入れ替えながら展示されるようです。

 

さいごに

智積院豊臣秀吉にも徳川家康にも関係がある寺院です。

今後の展示では彼らに関連した展示が行われることもあるかと思うので、とても楽しみにしています。

宝物館では、常設として長谷川等伯の『楓図』(国宝)や息子:久蔵の『桜図』(国宝)など、他にもいくつかの国宝が展示されており、いつ訪れても楽しめる宝物館になっていると思います。

『楓図』も『桜図』も今回初めて拝見したのですが、私の足りない語彙力ではとても表現出来ない美しさを感じました。

作品に引き込まれ過ぎて、時が経つのも忘れて眺め続けてしまいそうになりました。