立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

京都モダン建築祭2022③(中京エリア編)

 

以下の記事の続きです。

 

次は中京エリアです。

中京エリアで見学したのは以下の5カ所です。

  1. カトリック河原町教会
  2. フォーチュンガーデン京都(島津製作所河原町旧本社)
  3. 京都市役所本庁舎
  4. 元成徳中学校
  5. 旧寺江家住宅店舗及び主屋
  6. (番外編)革島医院

1.カトリック河原町教会

竣工年:1967(昭和42)年
設計:カール・フロイラー、富家宏泰(富家建築事務所)

f:id:rikka_kyoto:20230320195830j:image外観

屋根の曲線は、日本古来の神社様式を取り入れたものだそうです。
f:id:rikka_kyoto:20230320195833j:image聖フランシスコ・ザビエル大聖堂

通常は信者や礼拝に参加の方のみが利用できる場所で、大聖堂と地下小聖堂が特別公開されました。

f:id:rikka_kyoto:20230320195827j:image印象的な美しいステンドグラス

教会の始まりは、イエズス会士:ヴィレラロレンソが室町幕府第13代将軍:足利義輝から布教の許可を受け、四条に協会を開設したことです。

布教が許されたものの、そののち禁教令が発布されると信者たちは捕縛され、拷問を受けたり、処刑されることになります。

2.フォーチュンガーデン京都(島津製作所河原町旧本社)

竣工年:1927(昭和2)年
改修年・増築年:2012(平成24)年
設計:顧問/武田五一、設計/荒川義夫

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特別公開は、正面エントランスホール、階段・エレベーター、屋上。
いずれも通常は、食事や婚礼などで施設を利用する人のみが利用できる場所です。

f:id:rikka_kyoto:20230320195921j:image屋上塔

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屋上へと続く階段の窓ガラスは、階数それぞれが異なるデザインで面白かったです。

こちらの建築には初日に訪れたのですが、人気が高く見学までの待ち時間が1時間半ほどあり、長い列が出来ていました。

3.京都市役所本庁舎

竣工年:第一期は1927(昭和2)年/第二期は1931(昭和6)年
改修年:2021(令和3)年
設計:竣工時・顧問/武田五一、設計/中野進

f:id:rikka_kyoto:20230320200316j:image正庁の間

特別公開は、正庁の間、市会議場。

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祇園祭のくじ取式でも使われる市議会議場に入ることが出来て嬉しかったです。

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有名な漆塗りのエレベーター、ようやくお目に掛かることが出来ました。

やはり漆塗りは美しいですね。

4.元成徳中学校

竣工年:1931(昭和6)年
設計:京都市営繕課

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f:id:rikka_kyoto:20230320200714j:image祇園祭の様子が描かれた、京都ならではの凝った演出

f:id:rikka_kyoto:20230320200721j:image学生時代を想起させるレトロな廊下

f:id:rikka_kyoto:20230320200812j:imageアーチ型の印象的な青い扉

特別公開は、エントランスホール、廊下、階段でした。
いずれも通常は、施設をご利用の方のみ利用できる場所です。

5.旧寺江家住宅店舗及び主屋

竣工年:1935(昭和10)年

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特別公開は、母屋、通り庭。

元々は染物業を営んでいた商家です。

洋風の外観ですが、門をくぐれば目の前には細長い鰻の寝床。

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土間のある通り庭があります。

f:id:rikka_kyoto:20230320201424j:image坪庭

f:id:rikka_kyoto:20230320201428j:image離れ

6.(番外編)革島医院

竣工年:1936(昭和11)年
設計施工:あめりか屋京都店(現あめりか屋)、担当:首藤重吉

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革島医院が番外編扱いなのは、現地に足を運んだものの、大変な人気で見学が出来なかったからです。

初日の12時頃に訪れたのですが、大盛況により本日の受付は終了とのこと。

話を聞けば一度にあまりにも大人数が2階に上がると床が抜けてしまうため、人数制限を掛けているとの事でした。

次回はこちらの建築も抽選での見学になるかもしれませんね。

まとめ

以上、中京エリアで訪れた6ヶ所でした。

 

次の投稿が京都モダン建築祭に関する最後の投稿。

御所西エリアのレポートをお届けします。