東山花灯路は、毎年3月に東山エリアで開催されていたライトアップイベントです。
東山エリアとは、清水寺・高台寺・八坂神社・青蓮院などがある観光地としても屈指のエリアのことです。
東山花灯路、初年度の開催は2003年。
その後新型コロナウイルスの影響で数年の中止はあったものの、約20年もの間、長らく続いてきた歴史あるイベントでした。
参加されたことのある方も多いのではないでしょうか?
残念ながら昨年の2022年の開催をもって、その長い歴史に幕を下ろしてしまったのですが、私も数年前に一度だけ参加したことがあります。
日中は大混雑の東山エリアなので、人気のライトアップがされるということもあって混雑を覚悟して行ったのですが、そこまでの混雑もなく、十分に楽しむことが出来た記憶があります。
今春はその東山花灯路が無くなってから、初めての春です。
今日で3月も終わりということでふと懐かしくなったので、自分が参加した際の東山花灯路を振り返ってみることにしました。
清水寺の仁王門です。
日は暮れたものの、夜の帳が下りる前のライトアップもまた、闇夜に浮かび上がる景色とは一味違って美しかったです。
至るところに行灯が。
清水坂で見つけた行灯には龍が描かれていました。
この龍は、清水寺の伝承にある、観音様の化身の青龍でしょうか。
清水寺の清水の舞台を表現した切り絵の行灯も。
春らしい素敵なデザインに目を奪われます。
夕食には茶寮 器楽で鰊蕎麦をいただきました。
ねねの道もライトアップ。
内部の公開はありませんが、ねねの道からの景色がライトアップされていました。
ねねの道を北に向かって進むと、突き当たりには祇園閣で有名な大雲院があります。
門の前ではいけばなの展示がありました。
私が東山花灯路で楽しんだことは、主にライトアップを見て巡ることでしたが、ライトアップ以外にも寺社の特別拝観や京都五花街の舞踊やいけばな展、スタンプラリーなど、さまざまなイベントが行われました。
まさか数年後に終わってしまうとは思っていなかったので、今になってみると、もっといろいろと見ておけばよかったなと思います。
2021には嵐山花灯路も終わってしまい、お馴染みのライトアップイベントがどんどん無くなっていくことが残念でなりません。
近年は寺社独自でライトアップを開催されているところも多いので、イベント自体がもう必要なくなったからなのでしょうか。
詳しいところはわかりませんが、煌びやかで華やかなギラギラとしたライトアップと、「和」を感じられる行灯の灯りは全くの別物だと思うので、いつかまた京都で新しい灯路イベントに出会えることを願っています。