東山は観光地として大変人気のあるエリアです。
特に高台寺の先、二年坂から清水寺までの通りは両側に土産店やお食事処、甘味処は立ち並び、修学旅行生を含む若い世代には特に人気度が高いですね。
というわけでなかなか人がいない景色を拝むことができない場所の一つでもあります。
人の映り込まない景色を撮るには早朝が良いらしい
人がいない閑散とした景色を楽しむことが出来るのは、早朝ぐらいでしょうか。
ネットで調べるとそのように書いてありました。
夕方は夕方で観光客がなかなか引かないため、人が完全にいなくなることはないと思われます。
なかなかこんな風景を拝むことが出来ない場所ですよね。
人混みが凄いため、日中はなかなかのんびり散歩するというわけにもいかないこのエリア。
早朝散歩の醍醐味は、いつもは見えないものが見えるところでしょうか。
人が多いと前ばかり見ているので足元を見る余裕も無いのですが、余裕があるとこんなところも見えてきます。
今は無きお店の数々
コロナ禍の影響で、さすがのこの大人気エリアからも撤退してしまったお店がいくつかありました。
イノダコーヒ清水支店
1940年(昭和15年)創業のイノダコーヒ。
公式ホームページには、「京都の朝は、イノダコーヒの香りから」というキャッチフレーズが書かれているように、京都の方々にはお馴染みの京都を代表する喫茶店です。
残念ながらコロナ禍の2020年に、清水支店が閉店してしまいました。
いつも混んでいたのでいつかタイミングが合えば空いている時に利用したいと思っていたのですが、それが出来ずに終わってしまいました。
明保野亭
坂本龍馬ゆかりの地である明保野亭。
建物は残っているものの人影もなく、ひっそりとしているため、てっきり閉店されたのかと思いきや、現在は休業中だそうです。(公式ホームページより)
龍馬ゆかりである理由は、この明保野亭を龍馬が定宿にしていたからだそうです。
表の看板にも龍馬の写真が掲げられています。
実際の場所は現在地とは少しズレた場所にあるそうですが、このあたりに龍馬がよく滞在していたということを感じられるだけでも、坂本龍馬ファンにとっては嬉しいのではないでしょうか。
坂本龍馬ゆかりの地として有名ではありますが、個人的には新選組が関わっている明保野亭事件の舞台となった場所、としての方が印象深いです。
新選組の歴史を学んでいると必ず出てくる項目ですので、気になる方は是非調べてみてください。
一度だけ利用させていただいたことがあります。
現在は休業中とのことですので、一日でも早く再開される日を心待ちにしております。
満月
このエリアからの撤退として一番話題になったのは、この満月でしょう。
満月さんは京銘菓「阿闍梨餅」を販売されるお菓子屋さんです。
観光でこのエリアを訪れた際には、こちらで阿闍梨餅を購入した方、購入するのが定番だったという方も多いかと思います。
私もこちらで購入することが多かったので、閉店を知った時には非常に残念な気持ちになりました。
本店や金閣寺店は残っておりますし、京都駅などでも購入することは出来るのでまったく問題はないのですが、満月さんでさえ撤退を余儀なくされたコロナ禍。
思わず怒りが湧いてしまいますが、そんなときこそ美味しい阿闍梨餅をいただいて、心を落ち着けるのが良いかもしれません。
さいごに
早朝散歩したのはもう何年も前の話ですので、訪日観光客が完全に戻ってきている今となっては、早朝でさえこの景色を拝むことは難しいのかもしれません。
満足のいく写真を撮ることが出来たらもちろん嬉しいのですが、何より京都という街の朝の静寂や移り変わる空の色、肌に感じる澄んだ空気など、そういった自然的なものを感じることが出来るのが早朝の良さだと思います。
早起きは三文の徳とも言いますから、やはり少し早起きをして、まだ夜の明け切らないうちに足を運んでみることをおすすめしたいと思います。