立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

初めての観覧!祇園祭・前祭の山鉾巡行

 

夏の風物詩:祇園祭開催中の京都市ですが、目玉となる山鉾巡行神幸祭還幸祭、花笠巡行などの行事は既に終了しています。

京都検定の勉強を始めた頃は、まさか祇園祭が7月の丸々一か月間で行われるとはつゆ知らず、知っているのは前祭・後祭に行われる山鉾巡行程度。

それほどの京都初心者にしてみてもやはり山鉾巡行とは、京都の夏をあらわすものだと感じていました。

 

前祭の山鉾巡行を初観覧!

前祭の山鉾巡行開催日は7月17日。

今年は祝日にあたるということと、祇園祭自体が4年振りに例年通りの開催だということもあって、巡行当日は大変な混雑が予想されていました。

そのため朝一で巡行ルートに待機しようかと思っていたのですが、あまりの暑さに断念。

テレビでは解説付きのライブ中継が行われており、軽い気持ちで見始めたものの、非常に勉強になる上に面白いということで見入ってしまいました。

というわけで、もう自分の目で山鉾巡行を観覧することは諦めかけていたのですが、次にいつ山鉾巡行が観られるかもわからないこともあって(自分の都合)、炎天下の中、何とか出掛けて来ました。

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四条通のテレビ中継も終わりに差し掛かっていた頃、ホテルを出て御池通に向かうと、先頭である長刀鉾の巡行にちょうど遭遇することが出来ました。

テレビでの観覧で満足しかけていましたが、やはり生で観るのは全く違いますね。

生で聞くお囃子も最高でした。

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そのあと河原町に用事があったのでそちらに向かいました。

きっと大変な混雑で歩くことも儘ならないかと思いきや、御池通に比べると格段に人が少なかったです。

大混雑するのは辻回しが行われる交差点など、場所にもよるんですね。

河原町通では、長刀鉾以外の山鉾巡行もゆっくり拝見することが出来ました。

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あまりの暑さに巡行に参加されている方々の体調が心配になりましたが、皆さん休憩を挟みつつ従事されていました。

お疲れさまでした。

 

さいごに

せっかくなので初めての祇園祭を存分に楽しもうと思って京都に出掛けたものの、あまりの人の多さにさまざまなことを断念してしまいました。

自分の中に祇園祭への熱が足りなかったですね。

結果、見掛けた全ての行事にちらっと参加するだけになってしまいましたが、それでも宵山、それぞれの会所巡り、山鉾巡行など、雰囲気だけでも十分に楽しませていただきました。

あまりの行事の多さにそれぞれの存在を把握出来ていなかったのですが、今年は現地で祇園祭を楽しむことが出来たのもあって、前年よりも祇園祭の知識を増やすことが出来たのもよかったです。

 

話は少し変わりますが、ネットで拝見した地元の方の意見として、近年は宵山の露店が多過ぎるというものがありました。

その結果、ポイ捨てが増え、関係ない店への露店フードの持ち込みなどさまざまな問題が起きているようです。

訪日観光客の数も膨大でしたし、全てが日本人だとは思いませんが、ポイ捨てに関してはあまりにも酷いことになっていて、驚愕せざるを得ませんでした。

私自身子供の頃は、祭といえば露店だけが楽しみだったので、気持ちは痛いほどわかるのですが、それにしても露店が多過ぎることと、道路や建物の脇に座り込んで飲食をしている人のあまりの多さに驚きました。

地元の方は、宵山は人の少ない日中に楽しむと聞いたので、やはり夕方から夜にかけて出歩いているのはほとんどが観光客なのでしょうか?