皆さまご無沙汰しております。
あっという間に9月も半分が過ぎ、気が付いたら久々の投稿になってしまいました。
さて今回は新選組に関する投稿です。
2023年は新選組結成160年を記念して、新選組ゆかりの地ではさまざまな企画が行われています。
京都も例に漏れず、壬生寺では7月7日から8月27日までの期間、新選組局長:近藤勇が所用したと伝わる甲冑の展示が行われていました。
会期が終了してから一か月近く経ってしまいましたが、撮影してきた写真と合わせて振り返りたいと思います。
展示会場は壬生寺 千体仏塔内
皆さんは壬生寺の本堂横にある、千体仏塔の内部に入ったことはありますでしょうか?
ちなみに私は今まで何度も壬生寺に足を運んでいるにも関わらず、今回初めて中に入ることが出来ました。
そんな場所あったっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、下の写真を見れば何となく「ああ、あそこね」と思い出される方もおられるでしょう。
16日の慰霊供養祭の時に合わせて見学してきたのですが、思ったほど混み合ってはおらず、ゆっくり見学できたと思います。
以下、甲冑の写真です。
(↑正面より)
今回千体仏塔内に展示されたこの甲冑は、普段、壬生寺が所蔵しているものではありません。
この甲冑は今から数年前、2020年に富山県高岡市にある山岡鉄舟ゆかりの国泰寺で発見されたものです。
その当時は新選組ファンの間では大変な話題になっていたので、私もうっすらとですがそんなニュースがあったことを覚えていました。
今年2023年、まさか壬生寺でその貴重な甲冑にお目に掛かることができるとは思っていなかったので、慰霊供養祭に合わせて拝見出来たことをとても嬉しく思っています。
(↑右側面より)
山岡鉄舟と近藤勇の間にどれほどの交流があったかは詳しくないのですが、私が唯一知っている彼らの関わりといえば、新選組がまだ新選組になる前のこと。
229年ぶりに上洛する徳川将軍の護衛として、浪士組が京都に上洛するための旅路についた際、二人が同行者であったことぐらいです。
近藤は試衛館組、芹沢鴨やその仲間たち、そして根岸組などとともに京都に残りますが、山岡鉄舟は清河八郎たちとともに江戸にトンボ帰りしました。
まさにこの時が彼らの運命の分かれ道だったのだと思います。
さいごに
武具にあまり詳しくはないこと、祇園祭の宵山に向かうために急いでいたこともあって、見どころなど、恐らく見逃していることでしょう。
それでも今回はこの甲冑にお目に掛かること自体が目的だったので、見学出来ただけでも本当に嬉しかったです。
この甲冑は今回近藤勇が所用していたということで壬生寺においでになったわけですが、厳密に言うとあくまで「伝(そう伝わっている、考えられる)」なのだそう。
つまり100パーセント近藤勇のものだという確実な証拠はまだないそうで、今後の更なる研究が待たれるとのこと。
とても楽しみですね!