宝筐院は嵯峨野にある臨済宗の単立寺院です。
今年は室町幕府滅亡450年ということで、足利将軍に関係のある寺社について学んでいたのですが、この宝筐院もとある足利将軍と関わりがあります。
そしてなんとこの宝筐院、先日の京都検定1級の問題にも出題されました。
近いうちに現地を訪れたいと思っていたので、検定後すぐに足を運んで来ました。
前身は白河天皇の勅願寺:善入寺
このお寺は創建当初から宝筐院という名前であったわけではありません。
平安時代に白河天皇によって建てられた際には、善入寺と名付けられていました。
室町幕府第2代将軍であった足利義詮の菩提寺となったあとに、彼の院号にちなみ宝筐院と改名されたそうです。
境内奥には足利義詮と彼が称賛した楠木正行(楠木正成の子)の墓が並んでいます。
紅葉の名所でもある宝筐院
年がら年中大混雑している嵐山・嵯峨野エリアですが、清凉寺のすぐお隣にある宝筐院は比較的落ち着いて拝観が出来るのかもしれません。
訪れたのは12月11日。
今回の訪問の目的は楠木正行と足利義詮のお墓参りだったのですが、何とまだ十分に紅葉も楽しめる状態だったので得した気分になりました。
散り紅葉も美しかったです。
これは三脚を持ち込みたくなる方の気持ちもわかりますね。
(現在は禁止されているようです)
いくらでも眺めていられそうな秋の美しい景色が広がっていました。
私が訪れた際にはゆっくり拝観することが出来ましたが、それでも一人退出するとすぐに次が訪れるといったように、途切れることなく観光客が訪れている印象を受けました。
公式ホームページにも記載があるように写真撮影に関しては以前トラブルがあったようですので、土日祝などの混雑時には十分な注意が必要だと思われます。
さいごに
予定は無かったのですが、拝観受付で目に留まった御朱印がとても素敵だったので書き置きをいただいて来ました。
足利家の丸に二つ引両と楠木家の菊水の紋が並んでいるのを見ると、思うところがあるのは私だけではないはず。
宝筐院は比較的こじんまりとしたお寺ではありますが、室町時代ファンにはたまらない場所であることは間違いありません。
紅葉の名所は新緑の名所でもありますので、次は初夏の頃にでもお邪魔出来たらと思っています。