今日たまたま平等院の公式ホームページを見ていたら、気になるお知らせを見つけました。
平等院の観音堂は老朽化のため20年近く非公開だったそうで、今回の工事は102年振りに行われるものだとのこと。
工事予定期間は今年の5月中旬から、令和8年までを予定されています。
観音堂とは?
普段非公開の観音堂は、鎌倉時代前期に建てられたもので、重要文化財に指定されています。
釣殿とされていたこともあるため、釣殿観音とも称されます。
平等院の現在の本堂は、皆さま御存知の通り池の中島にある阿弥陀堂(鳳凰堂)ですが、元はこの地に本堂があったとされ、観音堂はその跡地に建てられています。
平等院を訪れるとついつい阿弥陀堂にばかり気を取られてしまいますが、観音堂が持つその歴史を知ると、観音堂の存在も気になってきますよね。
工事に伴う立ち入り禁止エリアについて
この度の観音堂の修理により、今後約2年間はその周辺が立ち入り禁止になります。
立ち入り禁止に指定されているのは、表門(平等院表参道の続きにある門)から入ってすぐ、左手にある扇の芝へと続く道、扇の芝、観音堂側の藤棚エリアです。
上の写真が扇の芝です。
以仁王に仕え平家打倒のために戦った源頼政が自刃したとされている場所です。
工事が始まるのは今年の5月中旬からだそうなので、今年を最後に約2年間はこの景色を拝めなくなると思われます。
いつか平等院の藤棚を見てみたいと思っていた方は、今年のうちに足を運んでおいた方が良いかもしれませんね。
昨年の4月末に藤棚を見に行った際の記事は以下です。
さいごに
平等院の中心である鳳凰堂に比べてしまうと地味な存在かもしれませんが、鳳凰堂の北東にひっそりと建つ観音堂の内部をいつの日か拝見したいと思っていました。
普段非公開であることはわかってはいたものの、老朽化を原因として約20年間非公開だったことまでは知らなかったため、今回大々的な工事に入られるとのニュースを知り、驚きました。
修理完了後は一般公開も検討されているとのことなので、その点が今から本当に楽しみです。