毎週楽しみにしていたテレビドラマ『大奥』が、ついに最終回を迎えてしまいました。
関係者の皆さま、3ヶ月間お疲れさまでした。
(にわか)歴史ファンとして観ておかねば!という軽い気持ちで見始めたものの、1話から京都の観光名所が続々登場。
大奥は江戸が舞台なのに京都ばかり?と不思議に思っていたら、オール京都ロケだということを知り、そのことも魅力に感じつつ、ストーリーも魅力的だったので、毎週の放送を楽しみにしていました。
綺麗な女優さんや、そんな方々が身に纏う美しいお着物も目の保養でした。
『大奥』という作品上、仕方がないことなのかもしれませんが、泣きの演技が多かったですし、演者の方々は非常に大変だったのではないかと思ってしまいました。
主役級の方々のほとんどが、一度は涙を流す演技をされていたのではないかと思うほど、毎回泣きの演技があり、私自身も毎回もらい泣きのように泣きながらドラマを観ておりました。
音楽も良かったですよね。
私はメインテーマと慈愛の手という曲がお気に入りです。
歴史物は必ず史実と比較されることになりますが、もともとテレビドラマの『大奥』は、よしながふみ先生のマンガが元になっているわけですし、ドラマというもの自体、エンターテイメント性が重視されるのは当たり前のことだと思います。
それゆえ今回の『大奥』も、家治公の子供たちの生まれ順がおかしいだとか、人物設定に無理があり過ぎるという意見は多々あったようです。
大奥の説明が全くなされていない、単なる女子中学生のいじめドラマといった意見も見掛けました。
私はそもそも今回のドラマが大奥の歴史を再現したものになっているとは思っていなかったですし、全く別のものだと思って見ていたので、個人的には最後までとても楽しく拝見しました。
今年の大河ドラマも、完全にまひろと道長の恋愛物語ですし(正直その点は私は納得していませんが)、史実とは全く別の恋愛物だと思って、それはそれで毎週楽しく見ています。
私は大奥に関する知識も皆無、徳川幕府にも詳しくないのでそう思えたのかもしれませんが、ドラマを観たことで関心が深まり、今後少しずつ史実の大奥を勉強していきたいと思えました。
田沼役の安田さんや定信役の宮舘さんの素晴らしい演技もあって、史実上の二人についても深く学びたいと思いました。
面白い本を見つけましたら、こちらでも紹介したいと思います。
家治公は、今まであまりスポットライトが当たることのなかった将軍だそうです。
歴代の将軍の中でも珍しく愛妻家だったということですから、私個人としてはドラマなどに取り上げられやすい人物なのではないかと思うのですが、個性の面ではあまり目立たなかったようですね。
やはり物語にするには、少し過激な印象があるぐらいの方が良いのかもしれません。
フラグが立ってはいたものの、そんな家治公がドラマの最後で亡くなってしまったのは驚きでした。
ドラマ上は若年での逝去でしたが、史実では50歳頃に亡くなられたようです。
亡くなる前の家治公の願いに、倫子さま、お知保ちゃん、お品ちゃんの3人でお品ちゃんのお子を育てて欲しいというものがありましたが、三つ葉葵のように3人で力を合わせてと、徳川の家紋が上手く使われていた点は面白いなと思いました。
最終的にお品ちゃんが倫子さまの侍女に戻ったところも、個人的には嬉しい終わり方でした。
ロケ地も、平安神宮・二尊院・東福寺・清凉寺・大覚寺・鹿王院・梅宮大社・隋心院・神護寺など、さまざまな場所が登場しましたね。
私自身、まだ訪れたことが無い場所もいくつかありますので、大奥のロケ地巡りブームが落ち着いた頃に出掛けてみたいと思っています。
ドラマでは、倫子さまの侍女だったお品ちゃんが家治公の側室となりました。
フィクションかと思っていたのですが、これは史実通りだったようですね。
また史実では、家治公の母・お幸の方も家治公の父である家重公の正室・増子さまのお側付だったそうです。
皆さまご存知だったでしょうか?
自分の侍女が夫の側室になるなんて、正室の方々はさぞ複雑な気持ちだったでしょうね。
その件に関する記事を見つけましたので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
ドラマではお知保ちゃんの実家はかなり貧しい家のようでしたが、実際もそうだったのか気になっていました。
こちらに関しても面白い記事を見つけましたので、お知保ちゃんの出自が気になる方は是非以下をどうぞ。