立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

内部初公開!6/2まで大徳寺・経蔵の特別公開が開催中

 

先月の京都旅行では、楽しみにしていた大徳寺の本坊伽藍特別公開に参加して来ました。

 

同じような内容の特別公開が昨年の同じ時期にも行われていましたが、そちらには参加できなかったので、今年の公開を楽しみにしていました。

 

今年は経蔵が初公開!

仏殿や法堂の特別公開は、少し前の京の冬の旅2024でも開催されたので、先にそちらで拝観済み。

それゆえ今回の特別公開で初めての体験だったのは、金毛閣を通り抜けたことと経蔵の内部へ入ることでした。

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総門や南門からではなく弧蓬庵の方から境内に入ったので、受付の近くに上の写真のような看板があったのを見逃してしまっていました。

 

20分ごとにツアーが始まるので、それまでは受付の隣で待機です。

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何度見ても立派な金毛閣ですね。

金毛閣についても、ガイドの方から興味深いお話をたくさん聞くことが出来ました。

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私は今回、初めて大徳寺の唐門を間近で見ることができたのですが、装飾が本当に細やかで驚きました。

ガイドの方から装飾の意味なども説明があり、興味深く拝見してきました。

 

唐門の見学の後、最後は待ちに待った経蔵の拝観です。

 

経蔵特別拝観の感想

内部に入ると一番に目に入ってくるのは、経蔵の中心部にあり、約3500冊の経典が納められているという八画輪蔵でした。

「輪」いう字が付いているぐらいですからグルグルと回る仕掛けがあるのですが、約3500冊の経典が入っている輪蔵なのでそう簡単に一人で回せるものでもないそうです。

何故ぐるぐる回る仕掛けがあるのかというと、八画輪蔵を一回転させると、約3500冊の経典すべてを唱えたことと同じ功徳があるからだとのことでした。

経蔵は、江戸時代に那波宗旦という大富豪により寄進された貴重な文化財ですから、文化財保護のため、回転させる行為はもちろん禁止です。

その代わりに八画輪蔵を歩いて一周してきました。

わざわざ輪蔵を回さずともこれで十分なのでは…と思ってしまったのは私だけではないはず…。

内部に入ったのは裏手からでしたが、正面側には傳大士と二童士が祀られていました。

 

さいごに

特別公開は自分で好きに回るタイプのものもありますが、やはりガイドツアー形式のものがより良いですね。

貴重なお話や面白いお話をたくさん聞くことができて、とても充実した時間を過ごすことができました。

私が今回の特別公開のガイドツアーに参加したのは、5月中旬の金曜・昼過ぎの回でしたが、同じグループは私含め6人だけだったので、かなり空いていたのではないかと思います。

経蔵の特別公開が行われるのは次の日曜日、6月2日までですので、気になる方は是非お出かけください。

 

京都春秋の方によると、秋には数年ぶりに真珠庵の特別公開もあるそうです。

今からもう秋が待ち遠しくてたまらなくなりました。

 

\応援ありがとうございます!/