続いて鹿王院です。
鹿王院も今回の特別公開が初めての参拝となりました。
鹿王院は冬に放送されたテレビドラマ「大奥」のロケ地になっていたことや、京都検定でも度々出題される頻出寺院であることなどから、前々から行ってみたいと思っていた寺院の一つでもありました。
舎利殿では仏牙舎利が御開帳
鹿王院は足利義満が創建した寺の塔所(塔頭)で、宝幢寺という名前のお寺に属していました。
庭園は嵐山を借景にしており、「鹿王院庭園」の名称で京都市の名勝にも登録されているそうです。
写真に写る建物は舎利殿で、鎌倉幕府第3代将軍・源実朝が宋から得たという仏牙舎利が安置されています。
この仏牙舎利は年に一度10月15日に御開帳がありますが、なかなかそのタイミングに合わせて出かけることが難しい遠方組にとっては、今回の特別公開でも拝見出来るようになっていたのはとても嬉しかったです。
天井には龍の絵が描かれていました。
茶室「芥室」
鹿王院の茶室は、客殿の裏にあります。
昭和の名俳優・大河内伝次郎が寄進したものだそうです。
内部は書院造の六帖と数寄屋造の四帖半の二部屋で、特別公開のための将軍地蔵が拝見出来ました。
さいごに
その他には
- 釈迦三尊三十祖像
- 文阿弥花伝書
が特別公開されました。
個人的には茶室と舎利殿の内部をゆっくり拝見出来た点が良かったです。
庭園も名勝登録されているだけあり、季節によってさまざまな表情を見せてくれそうな、非常に美しいお庭だと感じました。