以前、宿泊先のホテルへ向かって高辻通を東に歩いていた際、ふと目に留まった場所がありました。
何気なく左を見るとこんな高札が。
曹洞宗の祖:道元禅師ゆかりの地が五条通近くに
奥には大きな石碑があり、気になったので読んでみると…なんと。
事前情報が全くなく、まさかこんなところにそんな場所があるとはつゆ知らず、驚いてしまいました。
示寂の地、と言われてもピンと来ないのですが、高札を読んでみるとどうやら此処は道元禅師が生涯を閉じられた場所だとのこと。
最期は自分の弟子の屋敷に身を置いていたのですね。
京都の町には至る所に高札が
今回のみならず京都の街中を何となく歩いていると、こういったことがよくあります。
教徒について豊富な知識があれば、何処に何があって、其処がどんな場所かを知り尽くしていると思うのですが、まだまだ京都初心者の私は京都について知らないことばかり。
だからこそ思いがけない場所が、予期せず自分にとっての教養の場に成り得るとも言えます。
意識して学んでいくことは大切でそれもそれで楽しいのですが、こういった偶然の出会いもまた出会うべくして出会った運命のようで、何だかいつも得した気分になるのでした。