今年2月。
つまり大分前に発表されたニュースなのですが、京都市内の観光の御供である市バス一日乗車券が、2024年3月末で廃止されることが発表されました。
コロナ禍の影響もあり、遠くない未来、そんな日が来てしまうのではないかと予想してはいたのですが、いざ正式に発表がなされてしまうとショックではあります。
とはいえ廃止されるのは、バス一日券のみであり、地下鉄との併用券は引き続き発売があります。
1日の移動距離が多い私のような旅行者にとっては、これは救いです。
市バス一日券の価格変遷
私が中学時代に修学旅行で京都に訪れた際には、この市バス一日券は500円でした。
子供ながら500円で一日乗り放題は安過ぎるのでは?と有り難く思っていたのですが、近年になって値上げが続きました。
これを機会に調べてみたところ、
平成30年3月17日から600円に値上げ
↓
更に令和3年10月1日からは700円に価格改定
がなされていました。
サービスを受ける側としては破格の500円で一日乗り放題なのは本当に有り難いことでしたし、600円に値上げされた時もまだ安いと思っていました。
700円に価格改定されてからやっと妥当かな(いや、まだ安い気も)と思っていました。
一回乗り降りすると230円掛かるので、バスだけを使って早朝から夜遅くまで京都観光を満喫したいとすると、700円でもまだまだ激安ではないでしょうか。
これはあくまで私の感覚なのですが、皆さんとしてはどうでしょうか?
地下鉄の利用が多い旅行者にはさほど影響は無いのか?
私が京都市内を巡る際には、最近は専ら市営地下鉄を使っているので(バスでしか行くことが出来ない場所も多いので併用券を使うことが多い)、昔に比べると市バス一日乗車券を単体で購入することが減りました。
それもあって、市バス券廃止はそこまで気にはなりません。
とはいえ例えば半日だけ京都を観光するとしたら、わざわざ市バスと地下鉄の利用券を買うほどの移動はしないため、市バス一日券を使うことが何度かありました。
目的地が一つだけだとしても、途中で乗り継ぎをして往復する場合には、この700円券を使ってもまだお得なんですよね。
というわけで少なからず影響はありそうです。
(地下鉄の利便性を知るまでは私も市バス一択で観光していましたが、系統によっては来るバス来るバス大混雑で地獄以外の何物でも無かった記憶があります)
続々と廃止されるサービスたち
今年の3月には、ICカードを利用しての市バスと地下鉄の乗り継ぎ割引が終了し、新たなポイントサービスが始まっています。
この乗り継ぎ割引は、京都市民の方にとってはお馴染みの割引だったのでしょうか?
私はほぼ無関係だったのですが、割引が存在すると言うことだけは知っていました。
私にとって乗り継ぎ割の恩恵で印象深いのは、今は無きトラフィカ京カードです。
磁気のカードだったので、市バスや地下鉄の利用記録が裏面に印字される仕組みで、それを見て初めて乗り継ぎ割引があることを知りました。
こちらのカードも2021年9月末で発売が終了しています。
再びオーバーツーリズム化する京都
外国人観光客が一気に戻って来ました。
それもあって京都は賑わいを取り戻しているように感じます。
その為なのかはわかりませんが、鴨川沿いへのポイ捨てもまた増えつつあるようです。
市バス1日乗車券の廃止も、オーバーツーリズム対策の一つとして行われるそうですが、果たして効果は如何程でしょうか。
オーバーツーリズムの京都には、なるべく混雑期を避けて足を運ぶようにはしているのですが、最近は旅行支援の影響もあってか、曜日問わず常に人が多い印象です。
京都駅烏丸口バス乗り場D1・D2は、混雑必至
今日の京都がどの程度混雑しているか、私個人のやり方なのですが、測り方があります。
それは京都駅烏丸口のバス乗り場、D1とD2の乗車待列を観察することです。
こちらは清水寺・祇園方面行きのバス乗り場なのですが、土日祝日含め大型連休の時には、人が並び切れないほどに大変なことになっています。
そのため私はいつもこのバス乗り場の混雑具合を見てから、今日はバスを使おうか地下鉄を使おうか、もしくはバスを乗り継ごうか、バスと地下鉄を乗り継ごうか、もしくは行き先を変えようか考えます。
さいごに
個人的な印象ですが、地下鉄の存在を知らない旅行客がかなり多いのではないかと思っています。
例えば御所や二条城、平安神宮などは地下鉄を使った方が移動時間がかなり短縮出来ます。
行き先によって乗り換えがある場合もありますが、既にぎゅうぎゅうに人が詰め込まれた大混雑のバスに何とか乗り込み、目的地に着く頃には疲れている、なんてことになるよりかは乗り換えの方が余程楽だと思います。
市バスは座れないことのほうが多いですが、地下鉄は時間によっては余裕で座席を確保出来ます。
四条河原町の繁華街も京都駅から地下鉄に乗り、四条駅で降りたら東に向かって歩いて行くだけですから、食べ歩きがしたいだとか、いろいろなお店を見たいというバイタリティ溢れる若い方にとっては、歩くにしてもなんて事はない距離なのではないかと思います。
行きのバスの混雑はまだ我慢出来るとしても、帰りのバス:京都駅行き、まず座れません。
何なら大混雑で乗ることすら出来ません。
次のバスが来るのを待つ間に立っているのが疲れてしまった、少し我慢して歩いて地下鉄に乗れば良かったなんてことは、私もよくあります。
ということで、私はこれからも市バスよりも地下鉄を沢山利用したいと思っています。